荒川中下流学習ツアーを開催しました
8月26日(土)に開始した荒川中下流学習ツアーに参加いただいた法政大学景観研究室の学生の方より、ツアーの報告を頂きました。ありがとうございます。
法政大学景観研究室から、河川流域を扱う研究を行っている4名でNPO法人「気象と地域防災フォーラム」が主催の荒川中下流学習ツアーに参加しました。ナビゲーター(川の博士)として政策研究大学院大学の教授である知花武佳先生にご解説をいただけるツアーということで、以前より先生から一度お話を伺いたいと思っていただけに心が弾む思いでした。
見学コースは鴻巣市と吉見市に架かる御成橋から始まり、彩湖や岩淵水門を越えて荒川河口部までの約70km。ひとつの流域という長距離に及ぶ範囲を見学することは如何ほどのものかと体感するとともに、バス移動の見学会は普段の「まちあるき」では歩いてばかりの私たちにとって新鮮でした。
まず荒川流域の大きな特徴として横堤や背割堤、大囲堤(輪中堤)といった様々な形式の堤防がみられ、それぞれの有する機能や歴史的背景について大変興味深くお話をお聞きしておりました。また昔ながらの治水対策に加え、計画段階の第2・第3調節地や下流域の高規格(スーパー)堤防、さらに今年の3月に完成したての陸閘など、現代において計画・実施されている整備について理解を深めることができました。荒川流域に点在する土木施設を見て回り、風景や先人の功績に思いをはせながら楽しむだけでなく、激甚化・頻発化する豪雨災害に対して日本が抱えている土地利用、治水上の課題について考えさせられる貴重な機会となりました。
川の博士による小噺をふんだんに盛り込んだ解説付きで、丸一日かけて荒川流域を巡るという贅沢な体験をさせていただき、大変実りある時間でした。改めまして学生一同より、企画・運営をしてくださった「気象と地域防災フォーラム」の皆さま、ご解説くださった知花先生に感謝申し上げます。
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