特定非営利活動法人気象と地域防災フォーラム

 マイ・タイムライン講習会を行いました

 

 5月14日(日)、千代田区の河川情報センターでマイタイムライン講座の講師のノウハウを学ぶ講座を開催しました。総勢20名の気象予報士・キャスターが参加しました。講師は、吉田晴香さんです。

 以下、この講習会に参加した気象予報士の服部由佳さんの報告です。

 

 マイタイムラインとは、水害が起こった際、どのような防災行動を取るか、一人一人あるいは家族単位で時系列にまとめておこうというものです。

 講師は実際にマイタイムライン講座の講師をされている気象予報士の吉田晴香さん。現地参加とオンライン合わせて20人の気象キャスターが参加しました。気象情報を伝える上で防災情報は切っても切り離せません。普段はテレビカメラの前で解説することの多い気象キャスターですが、参加される住民の方々を前にどう伝えたらいいのか、自分たちも実際にマイタイムラインを作成することで講座の流れや伝え方を学びました。

〈実際に体験した流れ〉
マイタイムラインは「知る」「気づく」「考える」の3つのステップで作成します。

① 「知る」
マイタイムラインを作成する前に、自分の自宅や職場、学校周辺は水害の際どのぐらい浸水するのか、どこへ誰とどのように避難するのかなどをハザードマップを使って調べ、チェックシートに記入。

② 「気づく」
台風が発生してから川の水が氾濫するまでに自分たちに出来ることは何か、配布された資料を見ながら数日前から数時間前まで順を追って検討。

③ 「考える」
これまでの工程を経た上でここから実際にマイタイムラインを作成。行政からの避難情報と照らし合わせながら、自分自身の避難までの行動を時系列で考える。

 知って行動に移してもらうためには水害を自分の事として捉えてもらうことが大切で、ただ一方的に作成の仕方を伝えるのではなく、参加者の方に質問したり提案したりして一緒に作成する気持ちで進めていくことがた重要だと感じました。
先日から線状降水帯の30分前予測が始まりましたし、大雨による水害は後を絶ちません。マイタイムラインの重要性や自らも伝えていきたいという気持ちを強く持った講座となりました。

気象予報士 服部由佳