東京都大田区にてマイ・タイムライン講習会を行いました
6月~7月にかけて大田区主催の区民向け「マイ・タイムライン講座」が開催されました。
6月25日、大田区民プラザで行われた講座にて、私も最近の気象と情報についてお話させていただきました。
今回は、気象庁からの情報などで今年度から新しく変更された以下のトピックスを中心にお話しさせて頂きました。一つ目は、「線状降水帯」による大雨の可能性を半日前から提供を開始したこと。二つ目は、キキクルの警戒レベル4相当の「うす紫」と「濃い紫」を統合して「紫」とし、警戒レベル5相当の「黒」を新設したこと。そして三つ目は、川の氾濫危険情報を「予測」で発表するようになったこと。以上の3つです。
私は特に二つ目のキキクルの色の表示について積極的にお話をさせて頂きました。ご自分のお住まいの地域が紫色の表示になる前に、またはなったらすぐに危険な場所から避難してくださいとお伝えしました。また黒の警戒レベル5はすでにどこかで災害が発生しているおそれがある状況です。安全に避難することは難しくなります。黒の表示が出ってしまった際は、そのときにできる可能な限りの安全な対応をとってくださいともお伝えしました。
特に近年は線状降水帯による大雨が多発しています。線状降水帯による大雨の予測の的中率はまだ低いですが、予測が発表されるようになったことで事前に避難や準備を行って命を守る行動に繋げることができるようになりました。
いざという時に、今回のお話を少しでも思い出して命を守る行動に移してくだされば幸いです。
※写真は伊藤みゆき理事が講師を務めた7月2日の講座になります。
熊谷琴葉(気象予報士)
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